9月23日、鎌倉にある「かまくら道・切通」の中の一つ、「朝夷奈切通」を歩いた。
道は考えていたより幅は広かったが、湧き水が道にまで出ている「ぬかるみの道筋」だった。両脇は木々の林と岩盤が続き、この岩盤を切り開いた「切通」も今に残っていた。
鎌倉と六浦(むつら)(現在の横浜市。金沢八景)の中間に道路を開いた。
当時、六浦津(むつらのつ)は風浪を防ぐ天然の良港で、塩の産地であり、関東地方を初め、海外(唐)からの物資が集まる港で、塩や船で運ばれてきた物をこの切通を越えて鎌倉に運び混む重要な交通路だった。
現在は、鎌倉時代の鎌倉と外部との連絡状況を示す貴重な史跡であるとの理由で、国の史跡に指定され、当時の姿を比較的良くとどめている貴重な「かまくら道」だ。
鎌倉時代にタイムスリップしたような静かな雰囲気が漂い続けた。
この「かまくら道・切通」の鎌倉側の入り口(出口)は「鎌倉・十二所」。
我々は歩いて「十二所神社」・「光触寺(塩寺)」・「報国寺(竹寺)」・「明王院」・「鶴岡八幡宮」等の社寺を経由して、
鎌倉駅まで約7キロ・3時間のハイキングだった。
「かまくら道・切通」で出会った人は、7人だったが、
鎌倉市内の中心観光地は沢山の観光客で溢れていた。
鎌倉には、
「朝夷奈切通」のような歴史的に貴重な静かな「昔道」も在るのに…と思った。
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