2018年1月19日金曜日

平成館で公開されている「仁和寺と御室派のみほとけ展」と浅草寺の「亡者送り」を見に行った。



2018年1月18日、東京・上野国立博物館・平成館で公開されている「仁和寺と御室派のみほとけ展」を見に行った。

京都・仁和寺は、光孝天皇が仁和2(886)に建立を発願し、次代の宇多天皇が仁和4(888)に完成させた真言密教の寺院。歴代天皇の厚い帰依を受け皇室との深いかかわりから、すぐれた絵画、書跡、彫刻、工芸品が伝わっている。展覧会では、創建時の本尊である阿弥陀如来像(国宝)や、仁和寺の寺宝のほか、仁和寺を総本山とする御室派寺院が所蔵する70体ほどの仏像や、「空海」が中国で書写した帖書など書籍名宝の数々を見て、当時の歴史の一端を感じることが出来た。

この特別展を見た後に浅草・浅草寺に行き東京・浅草寺に午後6時から始まる「亡者送り」という行事を見に行った。

「亡者送り」は、浅草寺「温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)」の結願の日に行われる行事。【温座秘法陀羅尼会】は浅草寺全住職により勤修する年頭の法要で、江戸中期より伝わる年間で最も厳粛な行事。修法では、「天下泰平」「玉体安穏」「五穀豊穣」「万民豊楽」など、世界平和や日本国全体の幸福が祈願される。
 行事の修法では、曠野(荒れた土地)に住むといわれる魑魅魍魎(さまざまな化け物)や餓鬼(亡者)に対して供物を施すための修法「曠野神供」が修される。午後6時、堂内の明かりが
全て消えた。すると、「錫杖師」「神供師」という役目の2人の僧が扮した松明を持った鬼が2人現れ、本堂裏本堂正面階段を下りて、境内を駆け巡ったのち、銭塚地蔵堂へ向かった。鬼は、供物を投入した穴に松明を投入し、全ての行事が終わった。
温座秘法陀羅尼会は、諸尊への祈願と施餓鬼作法(諸霊に食べ物を施して供養を兼ねたもの)で、この法要によって年頭の除災招福の祈願が達成されるということのようだ。






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